エリースちゃん、依然見つからず
La petite 小さな、親しみをこめて、かわいいものに対していうので呼びかけの対象はかならずしもちいさくなくてよい。
Élise エリース(女の子の名前)
reste そのままの状態にある、
introuvable まだ見つかっていない
このところ毎日速報の入るエリース。
ロシア人ママと、フランス人パパを持つ
3歳半になるこの少女は、
パパと帰宅途中、
セキュリティの格好をした男2人と、女1人に誘拐された。
先週の金曜日の話である。
それからこれがどうやら、
離婚したロシア人のママが子供を
自分の手元であるロシアにつれ帰ろうとしたための犯行、
とみられる説が有力になってきた。
モンペリエージュネーブ間のTGVで目撃されただの、
もう既にロシアにいるだのと、
憶測は飛び交ったが、
まだ正式にエリースの行方は分かっていない。
フランスは、結婚しないカップルが増えたせいで、
離婚率は横ばいかとおもいきや、
かつてないほどの率をはじきだしているそうだ。
国籍の違うカップルの子どもを伴う離婚で、
特に問題になりやすいのが、
仏―露カップルと仏ー日カップル。
離婚のケースの約15パーセントが大きなもめごとに発展するという。
複雑な国家間の約束ごとは横に置いておくとして、
基本的には欧州連合の国での取り決めによって、
離婚後の子供の問題は、
両親ともが欧州圏内の国籍をもっていれば、‘
比較的’容易であるが、
問題が欧州連合の国同士でない、離婚カップルに及ぶと、
複雑で厄介なこととなる。
というのも、地理的な問題もあり、
親権をとれないと、
片親側に引き取られる自分の子どもに一生会えない危険性もあるからだ。
私も3年ほど前、カナダ旅行をしようと、
娘とフランスから入国した際、
笑えるようなトラブルにあった。
入国官に
’最後のお父さんとあったのはいつ?‘
と聞かれた娘が、その入国官の怖い顔におびえて
(確かに雪女系の怖い顔だった)
’。。。。。忘れた‘
と答えたのがきっかけとなり、
わたしは、離婚して子供を奪い、逃走中のママに見られたのだった。
あわや強制送還かと心配したのち、結局事なきを得たものの、
(当然だけど)
生まれて初めて容疑者の気分を味わった。
新聞で公表されている、
エリースを背中におぶった写真の中のエリースのママは、
なんとも言えない母親のいい顔をしている。
ほんの数分間、誘拐容疑をかけられていた、
フランスの日本人ママの一人である私も、
エリースが元気で無事見つかってくれることを祈っている。
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